私のハナシ①
久しぶりの投稿になってしまいました。
Instagramやカワイの「ピアノ教室ネット」には、週に1回ぐらい投稿しているのですが、長めの文章を書くこちらのブログは、なかなか書き進めにくいのです。
今回から数回に渡り、私の子供の頃からのピアノ履歴?を書いてみようと思います。
生活団(幼稚園のようなところ)の年中組から必修授業に組み込まれていた「音感」で簡単な音の読み書きと聴き取りをしていました。今よく言われる絶対音感だと思います。小さい頃に「音感」の訓練をすることが、良いかどうかは、賛否両論だと思います。ここでは、私の経験と考え方をお話しします。
すでにピアノを習っている子、何にも音楽を知らない子も全員毎週ニコリとも笑わない怖い外部の先生が教えていました。初めての授業で能力別、先生のお気に入り別?にクラス分けされました。すでにピアノなどを習っている子達は、当然1番上のクラス。何にもやってなかった私は、その他大勢というところです。
いつも黒っぽい(あまりに怖くてその印象しか残っていないのかも)服装で、威圧感のある授業で生徒同士のおしゃべりなんて出来るムードは、全くありません。4月に始まって間もない頃、何が原因か覚えていないのですが、授業中に私が大泣きした事がありました。そこで何かを学んだのか(笑)以後卒園まで淡々と「音感」の時間をこなすようになったと思います。
この「音感」は、週に1回の授業の時だけやるのでは、身につかないのです。ごく稀に生まれついて絶対音感を持っている子以外は、家庭での訓練が上達のポイントです。
もうボロボロで画像修正してもどうにもならない本です。
右のピンクの本は、授業で使っていた譜読みの教材で現在も販売されています。左が家で和音の聴き取りに使っていた本です。
下の画像が、ピンクの本の初めのほうです。
各課題を音とリズムを読んでいきます。音程は、付けずに読むだけです。
10番は、「どれみれどれみれみれどれみれどウン」と読むのです。
単純なリズムを正しく読むことは、とても大切です。授業だけでなく、家でも毎日ではありませんが、繰り返しやって(やらされて)いました。
下の画像は、家で使っていたグリーンの本に付いていた和音表です。
ピアノから聞こえる和音を低い音から順番に答えます。「どみそ」「しれそ」の様に。
シャープ、フラットの付かない和音と少しですが、シャープ、フラットの付いた和音を聴き取れるようになったところで卒園しました。
そして下の画像は、授業で書いたもの。
⭕️ばかりのページを撮影しましたが(笑)
(謎の落書きもあるし)
勿論間違いを書いているページもあります。
「音感」は、生活団の卒園で終了しました。
その後音大受験準備に入る高校2年までやっていません。でも生活団の「音感」と家で繰り返しやっていた訓練のおかげで、受験準備の「聴音」のレッスンで音の聴き取りは、苦労しませんでした。
幼児期の「音感」の訓練は、将来音大に進むのであればやっておいて損はないと思います。入試に聴音があるし、大学進学後も聴音の授業があります。嫌いでもやらなければいけないことです。
教養の一環としてピアノを含めた楽器を習うときは、どうでしょう。
生活団の同級生で今も時々会ったりLINEをする友人に聞いてみました。彼女は、「幼児の段階で音楽センスがないと断定された気分になり、母がトラウマにならないかと心配していた」「美術でいうとデッサンのようなもので才能とイコールじゃないと思う」美大に進学した彼女は、小学生の時にフルートを習ったり、中学時代はコーラス部にいたり音楽を楽しむ派でした。
家庭での訓練も必要な「音感」は、少しわかってもらえると嬉しいと私は思っています。興味が沸けば能力を伸ばしてあげればいいし、苦痛でしょうがない時はやらない。楽器の演奏の出来と「音感」の実力が正比例しないこともあります。そんなことより楽しくピアノを弾いてほしいのです。
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