自分のピアノの音を聴けるまで

最近は、来年の発表会で
生徒さんに弾いてもらいたいなあと思う曲を
探しています。
同時にレッスンで使用中の教材と一緒に使う『投げ込み教材』も探しています。
面白そうな曲、楽しそうな曲などから
"お勧めの一曲"をお渡ししたいと思っています。
画像の楽譜などから探しています。
さて、本題です。
私は、インスタやブログでは
レッスン中の生徒さんの葛藤などは、
書かない事にしています。
でも今から書く事は、もう30年以上前のお話しです。当時小学生だった生徒さんも大人で、もしかしたら親になっているのかもしれません。だから書いても大丈夫かな?もしこのブログを見つけたら「そんな事があったなあ」って笑ってくれるかもしれません。

生徒さんの名前をAちゃんとします。
Aちゃんは小学校の中学年の頃、私が勤めていた大手音楽教室の別の地区の教室から転入してきました。
初めてAちゃんのピアノを聴いた時に感じたのは、「指が物凄く回る、動く。とてもよく練習している。でも音の長さがバラバラで、ちゃんと鍵盤を押さえていない」ということでした。
上手に弾ける要素は、たくさん持っているのです。まず練習量が多い、指が回る、楽譜が自分で読めるなど努力を重ねて、素質があります。
これでテクニックと聴く力が身につけるとかなり弾けるのです。
レッスンで「同じ長さの音符の長さを揃えよう」「ピアノの鍵盤の底までしっかり押さえよう」これを毎回言います。
実は、この2点は理解出来るまである程度の時間が誰でもかかります。自分の弾いている音がどういう状態なのかを初めのうちは、分からないのです。ちゃんと弾けていると思っているので、言われている事がわからなくて心の中は???なのです。
当時の私が若かったこともあって、ストレートに注意して、レッスンのムードが悪くなる事も何度かありました。
そんな事もありましたが、Aちゃんの耳は次第に鍛えられていきました。
レッスンを重ねるうちに少しずつですが、私の意図するところを理解してくれるようになりました。新しい曲もしっかり打鍵され、リズミカルに弾けるように努力を重ねてきます。コンクールで賞状を頂く事が出来ました。

そして、中学生になると「カワイ演奏グレード6級」に合格しました。

6級は、カワイの講師にもなれる級です。

(「指導グレード」も必要ですが、こちらの受験資格は18歳以上でした)

Aちゃんが、中2ぐらいの時に
私は、結婚のため宇都宮市に転居することになりました。その時にAちゃんからの手紙には、私とレッスンを始めた頃のことが書かれていました。それを思い出すたびに懐かしさと私自身への課題も感じます。


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