ピアノの楽譜をバラバラに?

今回は、生徒さんが『ちょっと難しい曲を弾きたくなった時』のレッスンの準備について書いてみようと思います。

⭐︎発表会で弾く曲は、出来るだけ生徒さんの希望を入れて決めています。
生徒さんに特に弾きたい曲がない時は、私がたくさん候補の曲を出しています。
選んだ曲が、ちょっと難しい時やいろんな要素が入っている時は、下の画像のような楽譜を作ることがあります。
これは、渡部由記子先生の著書を読んで、私なりの考えで作ったものです。
同じような構成のフレーズを一つにまとめて一つのグループにしています。(分析楽譜としています)全く同じフレーズは2回以上出てこないので、元の楽譜よりも全体量が少ないことが殆どです。
これを何週間もかけて譜読みして、テクニックも少しずつ指導していきます。
渡部先生の著書を読むよりもずっと前から漠然と「曲の始めから順に譜読みじゃなくて、やさしく譜読み出来ないかなあ」と思っていたのですが、やってはいけない事なのかなあ、邪道かなあ、と踏み出せずに
いたのです。
でも渡部先生のおかげで、もう迷う事なく突進します。
「ギャロップ」は、かなり初期に作ったものです。生徒さんが、迷う事なくこの楽譜を使ってくれて、譜読みが全て終わった所で元の楽譜(普通の楽譜)に移行しました。
今まで分けてやってきた練習をここで全体を繋いでいきます。最初は少し戸惑っても弾き込むことでどんどん上手になります。
曲を決めた段階で大体の練習計画を立て、レッスンの進捗状況を記録しています。


下の2曲も同じように作りました。
「風車」は、私の教室にレッスンに来られて間もなく発表会に出る事になった生徒さん用に作りました。とてもよく頑張って練習していました。「ソナチネ」を弾いた生徒さんは、長い曲を弾くのは初めてでした。終盤にある難しい所も乗り切る事が出来ました。

「エリーゼのために」は、発表会ではなくレッスンで弾きたい生徒さんからこの「分析楽譜」を作ってほしいとリクエストがあり作りました。
人気のある曲ですが、難所があるので分析楽譜が必要な時があると思います。
下の画像は、今年7月の発表会に参加される生徒さんが弾く曲の分析楽譜です。
どちらの曲も分析楽譜での練習を終えて
元の楽譜を使い弾き込みに入りました。
「大すきなワルツ」を弾く生徒さんは、初めて聴いた今日を練習しています。
よく頑張って難しい箇所も粘り強く練習しています。
「アイノカタチ」は、ポップスです。
ポップスは、歌うのは簡単な曲でも弾くおなると難しいことが多いです。
この曲を弾く生徒さんは、よく知っている曲ですので『ピアノ演奏』に向いた音とリズム
に作り直して上手に弾いています。
ピアノを習い出して間もない時期にこういう楽譜で連弾することで、生徒さん自身に曲を分析する事が少しずつ出来るようになります。
画像の2枚目の「風車」「ソナチネ第一楽章」を弾いた生徒さん達は、現在中学三年生です。最近「リスト、愛の夢」「ショパン、即興曲、1番」を弾いています。
練習量と興味と頑張りでここまで弾けるようになって、指導者としてとても嬉しいです。

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